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安全にヨガをするために

骨のぶつかり その2

その1の続きです。

今回は過伸展(=ロック)の話です。ロックとは反った肘や膝に体重を乗せてしまうことをいい、本来筋肉を使って体重を支えるところを、骨のぶつかりに寄っかかってしまっている状態です。
肘や膝の関節は、もともと反らして体重をかけても大丈夫、という作りではありません。そして反りやすさには個人差があります。

特に肘は、あまり筋肉が発達していない女性など、よく言えば柔らかい人にそういう状態(『サル肘』とも呼ばれる)がちょくちょく見られます。

膝は気を付けていないと多くの人が反ってしまいます。そしてそこへ体重を無頓着に乗せると危険です。(三角のポーズなど。)

肘も膝も、まっすぐに伸ばすための筋肉をうまく働かせるのが一番の解決策ですが、それができない場合は、逆にわずかに曲げておく、ということも有効です。

詳細はまたいずれ、あるいはレッスンで、お伝えします。

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※1) 過伸展とは違いますが、その1でご紹介した手首の話も、やはり骨同士のぶつかりが起きないような微調整や、無頓着に骨のぶつかりに乗っかってしまわないよう筋肉をきちんと働かせる(手首を守る場合は握力を使う)という点は似ています。

※2)上記の文章を投稿後、形として『反って』いなくても、筋力の支えなく無防備に限界まで伸ばされた肘や膝も過伸展状態と考える、と学びました。(2023年受講の講座中で。)
大切なことは、反っているかどうかではなく、体重を乗せるにあたって筋力をちゃんと使って関節を守れているか、ということなのですね。