現状肯定しろとか自己肯定しろとか…、ヨガの考えでは向上心とかは持たないほうがいいの?と、時々聞かれます。
確かに、このままでいいんだ~、私は何も間違ってないも~ん、とばかり言っていてはいけない時もあると思います。
ただ、今を、今の自分を否定しないほうがいい、ということをヨガは伝えようとしています。
(自分や状況への判断がどれほど正しいかわからないのだから、ということも含んでいるのかもしれません。)
体の状態であれ、心の状態であれ、方向性として、少しずつでもこの方向へ行きたいなという思いを持つこと自体はとても良いことだけれど、現状を否定する必要は無く、わけあってたどり着いている現状を理解したり労わったりしながら、程良い刺激を与えて、急かさずに変化を見守る。
見守って起こる変化と、ダメ出しして急がせて起こる変化と、どちらがスムーズで速いのか、長い年月をかけて観察されてきた結果が、このような知恵として伝えられているのだろうと思います。
実は私も自己否定しがちな人間です。
絶えず、そうそう、否定から入らないほうが良いのだった、と思い直して生きています。