「道具の助けなんて」とストイックになるより、何の助けを借りてでも、
少しでも早くポーズの中で安定感と快適さを感じることをおすすめします。
柔軟性や筋力が上がれば道具の力を借りることも減るかもしれません。
(が、無理に減らす必要もありません。)
ポーズを自分に沿うものにするためにも、
まずはお家にあるもの(代用品)で、ぜひお試しください
プロップス(補助道具)を使うメリット
- 体の負担を軽くし、快適に安全にポーズを取れる。体格差や柔軟性の個人差を補える
- 無理に形(手足の配置など)をまねることで失っている伸びやかさ(主に背骨の伸び)やバランスを取り戻せる
マット (必需品であるため『補助道具』扱いされない場合も)
- クッションになる(床が固い場合は特に)
- 滑るのを防ぐ
大きく脚を広げて踏ん張るポーズなどでは心強い相棒
なければ、グリップ力は期待できないが分厚いバスタオルなどで代用
〇 選ぶポイントは、クッション性、グリップ力、素材、運びやすさ
分厚いものはクッション性が高いが、通常重くなりがち。
グリップ力が強いと立ちポーズが快適になる一方、座り・寝転がり系ポーズで各部位の配置を微調整したい時に動きにくい場合も。(→ブランケットやタオルを敷くことで滑りをよくすることは可能。)
ゴム製はグリップが強く、厚みの割に重いのが特徴
ご参考までに、上の写真のマットの素材・厚さ・重さ・メーカーをご紹介します
手前(左)から
ゴム、PVC、PVC
2㎜、6㎜、6㎜
1.3㎏、1.3㎏、1.5㎏
[B YOGA、yoga works、easy yoga]
ブランケット (マットに次ぐ必需品(個人的見解です))
- クッションの補助
肘・膝などマットにつくと痛む時に敷く - 柔軟性の補助
マットに付けて安定させたいのに付かない部位がある時(おしり、手、足、膝など)、間に敷く
=硬めの生地ならばブロックの代わりとしても使える - 冷え防止
仰向けでくつろぐ時(シャバアーサナ)やキープの長い静止ポーズに - 座位で骨盤が起きにくい時、おしりの下に敷いて起こしやすく など
たたみ方で厚さや形を調整。骨盤を起こすため坂(三角形)を作ることも。
ヨガ専用品もあるが、まずは毛布などで。座る分には座布団などでも
ブロック
- 柔軟性の補助(≒腕を延長)
無理なく安全に、安定したポーズを取る助けに。
安定感と伸びを感じるため手を床につきたいが届かない、といった場合など
高さが足りない時には二つ重ねて置くことも。
分厚い本など、手をついて体重をかけてつぶれないものなら代用品にできる。
写真のものは、左約22.5×13.5×7.5㎝(EVA樹脂)、右約22.5×15×7.8㎝(コルク)。もう数センチ分厚いもの、木製のものもある
ヨガ・ベルト
- 柔軟性の補助(≒腕を延長)
手が届かない(つかめない)時などに - 固定するため
手で引き寄せて固定し続ける代わりに
ポーズによっては輪っか状で使いたい場合もあるが、両手で端を持てばよい場合が多いので、握りやすいヒモなどでもOK。
市販のヨガ・ベルトは幅4㎝、長さ180㎝~240㎝程度。
ボルスター
- 柔軟性の補助
リストラティブヨガ※などリラックスを深めたい時に、上半身を預けるために使う。無理のない姿勢で、筋力を使い過ぎずにキープできるようにし、筋肉の弛緩を助ける
写真のようにブロックなどと組み合わせると、さらに一人ひとりに、そしてその日の状態に合わせた微調整ができる。
まずは長枕やクッションなどを代用品に。あまり柔らか過ぎないほうがよい。
写真のボルスターは 約66×27×16㎝、約2㎏
※リストラティブヨガ:寝転がり系ポーズを丁寧に時間をかけて行う。比較的負荷の低いポーズを長めにホールドして体の深い部分を感じ取り、リラックスを深める
椅子
『ヨガプロップス』ではないが、バランスポーズの補助、椅子ヨガ用、などに
- バランスポーズの補助に
支えが欲しい時、背もたれや座面に触れる、つかまる、など
- 椅子ヨガ用に
立ちポーズで体重を支えるのがツラい部位がある時、筋力不足でキープができず柔軟性の限界を探れないポーズ、など、座りさえすればできそうなことは座ってやってみる
- 呼吸法を椅子で
あぐらなどに比べ骨盤が起こしやすく、呼吸に集中しやすいのが利点
「シャバアーサナでは眠ってしまいそうなので、座って呼吸や体に意識を向けたい」と思う時も、代わりに椅子に座って過ごしていただいて問題ないと考えています。
軽すぎたり不安定な椅子だと危険な場合もありますので、ある程度重さと安定感のあるものをお使いください。そして、どうぞ座った時に足裏がきちんと床に付く高さのものを